続いても4/28に発表された月のマグマ保有銘柄の2017年3月期決算内容です。順に見ていきいたいと思います。
⇒決算発表、日新製鋼、ショーワ、兼松エレクトロニクス、フジ住宅各社明暗分かれる
目次
中国電力2017年3月期決算発表
中国電力（9504）が発表した2017年度3月期本決算の内容です。
中国電力の平成29年度3月期決算
■中国電力の2017年度3月期業績
| 売上高 | 1,200,379（-2.5％） |
|---|---|
| 営業利益 | 34,520（-31.0％） |
| 経常利益 | 19,489（-50.3％） |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 11,341（-58.2%） |
※単位百万円、（）内は対前年比
原発未稼働の中大変厳しい経営数字が並びました。
続いて配当金額です。
中国電力2017年3月期配当金
■当期純利益及び配当金
| H.29年3月期 | H.28年3月期 | |
|---|---|---|
| 1株当り純利益 | 31.84円 | 74.83円 |
| 年間配当金 | 50円 | 50円 |
決算発表期間を前にした記事で月のマグマが一番注目していたのが中国電力の決算内容及び配当金額でした。
⇒【月のマグマの株式保有銘柄】2017年3月期の決算発表予定日【中国電力に注目】
各社の原発の再稼働が滞る中、以前は横並びだった地域電力各社の配当支払いにも差がつきはじめていることを指摘しました。
中国電力はその中でも最も配当を維持できている電力会社のひとつでした。今回その地位を維持するか失うかに注目していたわけですが見事配当を維持してくれました。
来年度の業績見通し
■2018年3月期業績見通し
| 売上高 | 1,282,000 |
|---|---|
| 営業利益 | – |
| 経常利益 | – |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | – |
| 1株当り純利益 | – |
| 配当金 | – |
※単位は1株当り純利益と配当金は円、その他は百万円（）内は対前年比
利益についは、原料費等、電力需給に係る費用を合理的に予想することが困難であることから未定としています。
九州電力2017年3月期決算発表
続いて九州電力（9508）の2017年度3月期本決算内容です。
九州電力の平成29年度3月期決算
■九州電力の2017年度3月期業績
| 売上高 | 1,827,524（-0.4％） |
|---|---|
| 営業利益 | 122,640（+2.0％） |
| 経常利益 | 94,234（+3.6％） |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 79,270（+7.9%） |
※単位百万円、（）内は対前年比
他の電力会社に先駆けて2基の原発を再稼働させている強みを充分に活かした好決算となりました。
続いて配当金額です。
九州電力2017年3月期配当金
■当期純利益及び配当金
| H.29年3月期 | H.28年3月期 | |
|---|---|---|
| 1株当り純利益 | 159.97円 | 155.17円 |
| 年間配当金 | 15円 | 5円 |
一応は前期から10円増配の15円となりました。本来は50円以上の配当を支払う余力は出来ていると思うのですが、世間の原発再稼働に対する風当たりを考慮して控え目に増配幅を抑えていることがうかがわれます。
来年度の業績見通し
■2018年3月期業績見通し
| 売上高 | 1,960,000 |
|---|---|
| 営業利益 | – |
| 経常利益 | – |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | – |
| 1株当り純利益 | – |
| 配当金 | – |
※単位は1株当り純利益と配当金は円、その他は百万円（）内は対前年比
九州電力も先の中国電力と同様売上高以外の数字は見通せないため開示無しとなっています。株主としては歯がゆい思いをさせられますが信じて待ちたいと思います。
遠藤照明2017年3月期決算発表
遠藤照明（6932）の2017年度3月期本決算内容です。
遠藤照明の平成29年度3月期決算
■遠藤照明の2017年度3月期業績
| 売上高 | 39,637（-9.9％） |
|---|---|
| 営業利益 | 2,500（+298.3％） |
| 経常利益 | 846（+60.6％） |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 211（-%） |
※単位百万円、（）内は対前年比
減収増益となりました。LED照明への設備投資一巡で構造的に厳しい経営環境が続く中、経営努力で利益体質を改善していることは評価できます。
続いて配当金額です。
遠藤照明2017年3月期配当金
■当期純利益及び配当金
| H.29年3月期 | H.28年3月期 | |
|---|---|---|
| 1株当り純利益 | 14.30円 | -239.21円 |
| 年間配当金 | 30円 | 40円 |
前期に比べ10円の減配となってしまいましたが、従前からの予想通りの数字であり驚きはありません。むしろ1株当り利益額を上回ってでも配当を出す姿勢に感謝せねばなりません。早く実力で増配できるようになって欲しいものです。
来年度の業績見通し
■2018年3月期業績見通し
| 売上高 | 42,000(+6.0%) |
|---|---|
| 営業利益 | 2,600(+4.0%) |
| 経常利益 | 2,400(+183.6%) |
| 当期純利益 | 1,400(+562.7%) |
| 1株当り純利益 | 94.75 |
| 配当金 | 30 |
※単位は1株当り純利益と配当金は円、その他は百万円（）内は対前年比
来期の見通しは明るいようです。できれば予想通りの90円を超える1株当り純利益が出せたあかつきには是非増配をして欲しいものです。