こんにちは、月のマグマです。
本日の東京市場はFOMCやオランダ議会選挙、日銀金融政策決定会合などの重要イベントを控えて引き続き様子見姿勢が強まった一日となりました。売買代金も連日で2兆円を下回り低調推移となりました。
本日の株価指数
日経平均 | 19,577.38円 | -32.12(-0.16%) |
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TOPIX | 1,571.31 | -3.59(-0.23%) |
九州電力(9508)がユーロ建て転換社債型新株予約権付き社債を発行
月のマグマの保有株である九州電力が、昨日の引け後にユーロ建て転換社債を発行することを発表しました。
九州電力は14日、海外投資家向けにユーロ円建ての転換社債型新株予約権付き社債(CB)を30日に発行し、1500億円を調達すると発表した。CB発行は約30年ぶりで、ユーロ円建ては初めて。昨春の電力小売り全面自由化で競争が激化する中、高効率な火力発電所建設や海外の電力事業に充てて競争力を高めるのが狙い。
ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20170315/k00/00m/020/135000c#csidx81309d900073dbe938b8bdb18709bcc
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転換社債とは極めてざっくりと説明すると、貸付金の返済の代わり株を発行して支払いに代える可能性のある債券のことです。一般的に将来の株式の希薄化が予想されるため、株価下落の要因となります。
会社にとっては現金で返済する義務を免れますから気楽な借金となりますが、既存の株主にとっては増資と同じく自分の持ち株の価値が相対的に落ちますので、迷惑この上無い資金調達方法といえます。
本日の九州電力株はそれを素直に受けて大幅安となりました。率にして8%を越える急落となりました。
この低金利の時代に普通社債では無く、転換社債を発行することの意味が月のマグマにはさっぱり分かりません。
先日果敢にも大型社債発行を行ったソフトバンクとは、あまりにも好対照を為すファイナンス姿勢です。
過去5年間の九州電力の株価推移
※上記株価チャートはヤフーファイナンスより引用
赤線がTOPIXの推移、青線が九州電力の推移となります。
原発が止まり会社が苦しむ中、無配に耐えつつ九電の復活を信じて株式を保有し続けた既存株主のことを、この経営陣はなんだと思っているのでしょうか。
いくら原発を動かして収益が改善できても、こういうことをする経営陣では将来の業績回復局面でしっかりと株主還元を行うとは考えにくいと思わざるを得ません。
長期保有方針でしたが、考えを改めなければいけないかも知れません。
先日減配を発表した北陸電力に続いて、ここのところ電力会社にはがっかりさせられっぱなしです。
2017年3月15日月のマグマ株式資産額
前述した九州電力の急落の影響を受けて、月のマグマの株式資産も下げています。日新製鋼のTOB後の株価が冴えないこともあり、前日比30万円を越える下落となりました。
どうせなら配当権利確定日までにさらなる下落局面となって、買い増しが出来るところまでいってくれれば良いと思っています。
2017年3月15日現在の月のマグマ株式資産額
55,935,829円 (前日比 -302,800円)