【黒田電気】村上ファンド銘柄を100株売却・利益確定

こんにちは、月のマグマです。

本日も日本の株式市場は様子見といった雰囲気で活気に欠けました。円相場が円安気味に推移しましたが特段の買い材料にはならなかったようです。

20170314黒田電気売却

売買も盛り上がらず売買代金は連日の2兆円割れ、一日の日経平均の値幅も今年最小だったとのことです。

本日の株価指数

日経平均 19,609.50円 -24.25 (-0.12%)
TOPIX 1,574.90 -2.50(-0.16%)
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黒田電気(7517)を100株売ってとりあえず利益確定

本日の月のマグマは黒田電気(7517)を100株売却しました。2016年1月に2,140円で購入していた分を売却しました。

税金・手数料を引いて32,245円の純利益確保となりました。予想配当金額が一株あたり95円ですので、3年分超のグロス配当金を売却益で確保できました。

黒田電気といえばあの村上ファンドが一時手がけていたことで有名な銘柄です。村上氏は2014年から2015年にかけて同社株を買い増し、「元祖物言う株主」として株主還元を強く要求したりしました。

現在は村上氏自身は撤退しているようですが、娘の村上絢氏がCEOを努めるC&Iホールディングスが引き続き同社の大株主であり続けています。

村上ファンド銘柄は買いか

一般には村上ファンドのような投資ファンドに狙われる会社というのは、なんだか良くわからないけれども触らぬ神に祟りなしで、極力お近づきにならない方が良いのではないかと思われたりします。

しかし月のマグマはその真逆で、利に聡いこうした投資ファンドがその資金を振り向けるということは、それだけ投資妙味のある会社なのだと考えます。

実際のところ黒田電気も健全な財務体質を誇り、潤沢な利益剰余金を有しています。村上ファンドや絢氏はその資金に目を付けて株を買い進め、株主還元を要求したことになります。

つまりは吐き出させる大きなうまみが社内に存在していたことになります。

実際黒田電気は村上ファンドらの要求のほとんどを拒否しつつも、対抗手段の意味合いを持つ大幅増配を行い、結果的に株主還元を強化しました。

本日現在の株高の理由の一端を、村上ファンド系資金の流入に求めることもあながち間違ってはいないことになります。

物言う株主と日本的経営

ここで断っておきますが、月のマグマは村上ファンド系のやり口(ある日いきなりやってきて株式の大量保有を根拠に内部留保を有無を言わせず吐き出させるようなやり口)を手放しに肯定している訳ではありません。

業種や業態によって適切な内部留保の目安や遊休資産の有無の適否は違うし、それこそ経営陣の方針も尊重されてしかるべきだと思うからです。

しかし、それでも月のマグマはこうした投資ファンドに一定の理解を示す立場であることは認めざるを得ません。何故なら彼らは資本主義の原理に純粋に行動しているからです。

株式会社の所有者は疑問を挟む余地無く株主なのであり、会社財産の処分その他を最終的に決めることができるのも当然株主であることは火を見るよりも明らかです。

彼らはその基本原則に則り、合法的に必要なだけの株を買い集め、しかる後に自分たちの利益を最大化させる要求を、当然のこととして実行しているだけなのです。

それを日本的経営慣習を壊すとか、株主の立場を濫用して要求をしているとか避難する日本人の感覚にこそ私は違和感を覚えます。

そんな慣習や美徳などというものは原理原則が許す限りにおいて認められる副次的な命題なのであって、普遍的な約束事でもなんでもありません。株式会社における最高意思決定機関は株主総会であり、役員会では無いのです。

そういった株主からの要求を受けずに経営をしたいのであれば上場などしなければ良いだけのことです。株式を市中に上場するということは絶えず株主からのそういったプレッシャーを受けるということを意味するのであり、今更言うのも馬鹿馬鹿しいほどの基本原則なのですから。

「物言う株主」という言葉の存在自体が、この国における株主の奇妙な立ち位置を端的に表現していると思います。株主は物を申すのが当たり前なのです。

話が若干大きくなりすぎるきらいはありますが、そういった資本と経営との適度な緊張感というものの希薄さこそが、ここ数年の日本を代表するような大企業の目を疑うような失態や非常識な振る舞いの遠因なのでは無いかとすら思えます。

株主軽視の経営だと昨日言及したストッキングメーカーのアツギは昨日売り切ってしましいましたが、月のマグマ的には投資ファンドに推薦したいところです。

【アツギ】低位安定のストッキング会社を利益確定売り

2017年3月14日月のマグマ株式資産額

いよいよ年度末が迫ってきました。もう現金はお腹いっぱいなのでこれ以上売りたくありません。相場が調整してくれると誘惑と戦う手間が省けて良いのですが。

■2017年3月14日現在の月のマグマ株式資産額

 56,238,629円 (前日比 -159,862円)

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