こんにちは、月のマグマです。
少し前の話題になりますが、野村総合研究所が2016年11月に公表した調査結果について今日は書きたいと思います。
色々と示唆に富んだ記事でしたので、内容をご紹介しつつ考えさせられたことを書いてみたいと思います。
富裕層の定義は資産1億円以上
いきなり結論から言うことになりますが、純金融資産保有額(保有する金融資産の合計額から負債を差し引いた値)が、1億円を超えると富裕層と定義されています。
日本の富裕層は122万世帯、純金融資産総額は272兆円とのことです。
また、同保有額を基準にした階層分けも存在していて、それは、下記のように定義されています。
階層名 | 純金融資産額 |
---|---|
超富裕層 | 5億円以上 |
富裕層 | 1億円以上5億円未満 |
準富裕層 | 5,000万円以上1億円未満 |
アッパーマス層 | 3,000万円以上5,000万円未満 |
マス層 | 3,000万円未満 |
この定義によれば私、月のマグマは、準富裕層に属していることになります。
実際の月のマグマはといえば、服はここ最近ユニクロで以外で買った記憶がありませんし、スーパーの半額刺身を鵜の目鷹の目でねらったりしていますが、定義的には準富裕層なのだそうです。
個人的にはこんな定義には、ほとんど意味は無いと思っていますが、こういった話題には興味を引かれます。
人が思い描く富裕層のイメージというものは、各人各様だとも思います。
少し前からよく使われる「億り人」という言い方や、昔から「億万長者」等の言葉があることから考えると、やはり資産額1億円越えが、ひとつの境目と意識されることが多いようです。
あるいは、富裕層といえばフォーブスの世界長者番付に掲載されるような人をまずイメージするという人も多いことでしょう。
ちなみに2016年度のフォーブスランキングの1位は、マイクロソフト会長のビル・ゲイツが3年連続で1位となったそうです。
資産額は750億ドルとのことで、日本円で8兆5,000億円くらいでしょうか。
うらやましいとは思いますがここまでいくとちょっと別世界の事、という感じでイメージが湧きません。
月のマグマのお金持ち論
月のマグマの考える富裕層はというと、資産収入だけで生活できる人のことだと思っています。
いわゆる働かなくても食っていける、の境地です。
そのためにいくら必要なのかというのは日頃から考えていることなのですが、現在の月のマグマの考えでは、ざっと2億円くらいの資産が必要では無いかなと思っています。
仕事に従事せず、資産収入に頼る生活になりますから、資産が棄損するリスクは小さくせざるを得ません。
そうなると、ある程度は非リスク資産で持つことを前提として、資産全体を利回り2%でまわして、年間の収入400万円を確保する。無理なく暮らして、それでもキャッシュフローはプラスなのでさらに資産は年々増えていく、そんなイメージです。
この年々資産が増えて行くというニュアンスは、すごく大事だと思います。
宝くじに当たったりしてある時急にお金持ちになっても、結局は散財してしまい資産を維持できずに食い潰してしまう、というような話はよく耳にします。
純粋に食い潰して終わりならまだ良い方で、そんな人に限って大金が入ったとたんに株の信用取引や、商品先物などに手を出して、借金まで作ってしまうという悲惨なことになったりします。
一度手に入った富を「減らしたくない」という気持ちがそういった行動に駆らせるのでしょうが、降って沸いたように大金を手にした人というのは、資産を守る術も増やす知恵も持たないままお金持ちになってしまったため、為す術も無くあっけなく転落してしまうのです。
つまり、投資の王道を歩いて金融資産を築いてきた人と違い、そういった人には資産を守るだけの金融リテラシーが無かったと言えます。
リテラシーが無いから危険な投機に賭けてしまい、本来守りたかった財産を失うようなことになるのではないでしょうか。
真のお金持ちというのは、一定額の資産を保持している状態のことのみを言うのでは無く、その資産を築いてきた過程をも含み、今後においても危なげ無く暮らしていける素養のある人のことを言うのでは無いでしょうか。