【2017年3月期決算発表】アルインコ、ぶら下がり健康器だけじゃない

ゴールデンウィーク中の5/2に月のマグマ保有銘柄アルインコ（5933）が2017年3月期決算を発表しました。

アルインコ2017年3月期決算発表

アルインコ（5933）が発表した2017年度3月期本決算の内容を見ていきます。

■アルインコの2017年度3月期業績

※単位百万円、（）内は対前年比

エアロバイクやランニングマシーン等の家庭用フィットネス器具のイメージが強い同社ですが、実際の事業は脚立や足場等の建設仮設材の販売やレンタルといった硬派な分野にも及んでいます。

2017年3月期決算は、増収減益のイマイチな決算内容となりました。経常利益で3割減とかなり寂しい決算結果になってしまいました。

東南アジア経済の停滞を原因とした海外グループ会社への投資損失計上などが主たる要因となりました。

続いて配当金額です。

■当期純利益及び配当金

減益の決算ながら配当は維持されました。まずは一安心といったところでしょうか。安定配当企業の株を保有していることの有利さを実感する瞬間です。

■2018年3月期業績見通し

※単位は1株当り純利益と配当金は円、その他は百万円（）内は対前年比

2018年度はV字回復の業績予想となりました。大きく業績を伸ばし、配当も1円増配の37円予定となりました。大変結構なことだと思います。

アルインコは他の多くの上場企業と同じく3月決算企業ではあるのですが、決算日が月末31日ではありません。3月20日を決算日としている珍しい会社です。

月末を決算日にしていない理由は分かりません。変則の決算日の銘柄を普通に所持しているだけならば普段それを意識する場面も無く、特段の注意を払う必要もありません。ただ、貸株サービスを利用している方は注意が必要です。

株式の配当金は税区分上配当所得となり、配当控除が受けられます。しかし貸株制度を使って証券会社に貸し出したまま配当権利日（決算日）を通過してしまうと、支払われるお金は配当金相当額になり、税区分も雑所得になるため配当控除が受けられなくなってしまうのです。

その事態を避けるために多くの貸株制度利用者は決算月の月末近くなると、貸株サービスを一時解除して配当金での支払いを受けられるようにします。

この時に他の多くの銘柄と同じくアルインコも処理してしまうと、先ほどの説明の通り配当金は受け取れず配当金相当額を受け取ることになってしまいます。税控除メリットを失うことになってしまうのです。

実際には決算日である20日の3営業日程度前に貸株解除をすることが必要になります。そういった意味では変則決算日というのは投資家にとっては煩雑な手続きが増えてしまうため、迷惑な存在になります。

本日現在月のマグマはアルインコを600株保有しています。600株の買付時期と買い値は下記表の通りです。

平均の買付単価は1,031円であり、本年度予想配当額37円で計算すると配当利回りは3.59％となります。

■アルインコ（5933）株価チャート（過去5年間）

※上記株価チャートはヤフーファイナンスより引用

株価はここのところボックス圏での推移となっています。このまま株価が安定推移を続ければ継続保有して配当を受取り続ければいいと考えています。

どこかで見直されて大きく上昇するようならば適宜売却、下落するようならば買い増しと、いつもの王道投資姿勢で臨みたいと思います。