日新製鋼TOBその後の経過投資家の判断は?

これまで3回に渡り日新製鋼のTOBについての記事を書いてきました。

  1. 保有株にTOBがかかった時に起きること1
  2. 保有株にTOBがかかった時に起きること2
  3. 日新製鋼のTOBに応じて憤ったこと

月のマグマは、保有する日新製鋼株式の内の、約半分をTOBに応じて売却することに決め、既に応募手続きを済ませました。

その後の日新製鋼の株価動向や、月のマグマなりの今回のTOBの行方について所見を書いてみtたいと思います。

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株価はTOB価格に接近も届かず

新日鉄住金が、日新製鋼へのTOB開始を正式にIRで発表したのは、今年(2017年)2月2日です。

その後の日新製鋼株価の推移は、下記の通りとなっています。

日付 始値 高値 安値 終値
2月2日 1,535 1,540 1,514 1,523
2月3日 1,548 1,563 1,540 1,542
2月6日 1,547 1,552 1,539 1,545
2月7日 1,544 1,554 1,541 1,550
2月8日 1,550 1,561 1,547 1,552
2月9日 1,551 1,554 1,547 1,550
2月10日 1,560 1,561 1,551 1,561
2月13日 1,568 1,591 1,562 1,586
2月14日 1,589 1,594 1,575 1,577
2月15日 1,584 1,594 1,577 1,579
2月16日 1,572 1,581 1,570 1,575
2月17日 1,572 1,575 1,568 1,570
2月20日 1,572 1,577 1,570 1,573
2月21日 1,573 1,583 1,572 1,579
2月22日 1,579 1,607 1,578 1,603
2月23日 1,598 1,605 1,594 1,602
2月24日 1,595 1,602 1,591 1,596
2月27日 1,592 1,602 1,592 1,598
2月28日 1,602 1,605 1,597 1,597

株価はTOB正式発表後からじりじりと上昇、2月22日に高値1,607円を付けましたが、TOB価格である1,620円にはまだ一度も届いていません。

本日も高値は大台の1,600円までありましたが、終値は1,597円となりました。

このままの水準で、TOB期間終了の3月6日まで行くような気がしています。

そして、一般株主がTOBに応じる株数は、新日鐵住金が上限とする株数に達しないと月のマグマは見込んでいます。

理由は少なくない個人株主が、必ずしも野村證券に口座を持っていないと思いますし、わざわざ口座を開設して申込をする確率はそれほど高く無いと見るからです。

日新製鋼の株価はここのところ長い間低迷しておりましたので、またとない逃げ場と考えた株主が、大挙して応募するだろうという見立ても成立しますが、それを手続きの煩雑さという負のインセンティブが上回ると思っています。

その結果として、新日鐵住金が取得を目指す発行済み株式総数の51%にTOBでは達せずに、その後第三者割当増資が行われると読んでいます。

つまり、月のマグマの応募分は全て買い取られるものの、その後の日新製鋼株価見通しは、当面は明るく無いと感じています。

月のマグマとは見解を異にしていますが、今回の日新製鋼TOBについてブロガーのsato様が興味深い記事を書いておられました。

日新製鋼(5413)の上限付きTOB(ブログ「つなわたりのまいにち」様より)

新日鉄住金を除くその他株主の、75%がTOBに応じるであろうという前提のもと、理論価格を計算していらっしゃいます。

月のマグマは浅学にして、こういった理論値の求め方を知らなかったので、大変興味深く読ませていただきました。

いづれにせよあと3営業日でTOBは終わり、結果が分かります。めったに無いイベントですので楽しみに待ちたいと思います。

その後のTOBの経緯はこちらの記事で日新製鋼TOB本日締め切り運命やいかに

本日の株式市況

本日の日本株は円安と歩調をあわせるように大幅な上昇となりました。

月のマグマの株式資産も大きく回復しています。

日経平均 19,393.54円 +274.55 (+1.44%)
TOPIX 1,553.09 +17.77 (+1.16%)

本日も月のマグマは取引はしていません。

2017年2月28日現在株式資産額
55,617,856円

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